罪と罰と夢と恋と猫と金と雨と熱と灰と意味と闇と耳と風と微々と米と空と自死とテロと基礎と蛇と骨と梨と床と樹々と屋根と紺と真似と喇嘛と武器と幸と玉と鐘と足と森と友と百合と合歓と稚児と翅と汗と肌理と頬と音と椅子と湯気と塵と反吐と声と飢えと夏と時化と藪と薔薇と膝と絹と海と星と彼と君と僕と

夜濁

よだくで夜の濁変換出来へん馬鹿のことはまだ格下っつう認識で良き?まぁ、自分みたいな破綻した鏡像の松茸はリサイクル法上適応外の存在、つまり腐葉土っつうことになりました。感じは沢山知ってるけど漢字はあんましらんやつらが今日も会計のとき揉める。貸借対照表の負債の部にどん兵衛の蓋とかスープの小さい袋とか割り箸とか何者でもない苦痛とか格言をどんどん排水溝に流していくわけですよ、人は人の上に人は作らずでもそいつは文学的な上下のわけで、現に俺は最下層の人間ってわけ。というか土、腐葉土の部類。政治とパンデミックが性交して生まれた腐葉土おれ。

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