夜濁
よだくで夜の濁変換出来へん馬鹿のことはまだ格下っつう認識で良き?まぁ、自分みたいな破綻した鏡像の松茸はリサイクル法上適応外の存在、つまり腐葉土っつうことになりました。感じは沢山知ってるけど漢字はあんましらんやつらが今日も会計のとき揉める。貸借対照表の負債の部にどん兵衛の蓋とかスープの小さい袋とか割り箸とか何者でもない苦痛とか格言をどんどん排水溝に流していくわけですよ、人は人の上に人は作らずでもそいつは文学的な上下のわけで、現に俺は最下層の人間ってわけ。というか土、腐葉土の部類。政治とパンデミックが性交して生まれた腐葉土おれ。
今洗面時には腐葉土になった元人間とスープの残り汁と麺が茶色っぽい汚泥沼を形成してるわけで、あ、これは仏教のやつやな試してんなぁ、と思い蓮の花を探した。花は花屋。輝かしいもの、泥に染まらない高貴な存在。深夜2時そんなもんどこにあんねん、観念の世界やろ。
みたいなことで私、腐葉土の肉を掻き回しながら泣いたわ。久々に。白線の内側に下がらないタイプ、白線の真上に立つタイプ、それ俺こと腐葉土。腐葉土はJRで職場に出勤する。
受胎、桟橋を渡って夜、白線の内側に、1日限りの天使がいて、俺が腐葉土で手をかけた瞬間天使は蓮になって俺の身体の中で咲いて浮かんでた。混濁が白い消える布をピラピラはためかせて目の前の空泳いで見惚れてる俺、指先火傷した。天の河、アマノガス、磨りガラス、鳥カラス、新宿の空、これカオス。蛇口に手かけて時計の針進めた。水降ってきた。全部死んだ。生命のエコー。赤いドレス。にんにくの毒。右脳、テンセント、ガンマGDP、非通知、誰かを救いたい誰かに救われたい奴らのリビドーと午前二時の性欲、陽気な泣き言とひとりくだり川。月が窓辺の桟のとこに蹲って泣いてた。夜の濁り。夜濁。